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2007年09月26日

移民の歴史について

数十万年前からおこなわれてきた『人の移動』という概念に対して、『移住』とはある国民国家(en:nation-state)に住んでいた人が、市民権や国籍をもたない別の国民国家に移り住むことを指し示す用語。つまり、国民国家という概念が形成されてから以降の近代の概念である。移住は長期にわたる居住を意味し、観光客や旅行者は通常含まない。ただし、(通常一年以内居住を指す)『季節労働者』は移住として扱う場合が多い。

世界的な視点での移住の絶対数は高いが、相対的には低い。国連の推定によれば、2005年には1億9000万の国際移民がおり、これは全世界の人口の3%に相当し、他方97%の人は生まれた国もしくはその国の後継国に住んでいる。

現代における移住という考え方は、19世紀に行われた国民国家の開発に関連している。国民国家の開発とは明確な市民権の要件、パスポート、不動の国境管理、国籍法を必要とした。国民国家における市民であればそこに居住することを『不可譲の権利』として授けられるが、移住者(移民)には移民法で設定される条件の範囲となる。公的許可を得ない移住は犯罪と法に定めている国が多い。犯罪として定義されていない場合、通常不法移民として取り扱われる。国民国家では移民を政治的課題として捉えていた。民族性や文化という概念で定義されている国土内に、移住は異なる民族性や文化を持ち込むことになり、それは社会的緊張を高め、外国人恐怖症を生じさせ、国民としてのアイデンティティに矛盾をもたらすことがあると考えたからである。


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